お正月の祝箸の使い方
お正月やご婚礼、お子様の初節句、お食い初めなどに使う「祝箸(いわいばし)」は、”ハレの日”に欠かせないお箸です。
特にお正月には清々しい気持ちで新しい年を始められるように、古くからの方法で正しく祝箸を使いたいですね。
祝い箸を使う意味
お正月には、「歳神様が遠い山の彼方からお見えになっている」と考えられています。
門松やしめ飾りを玄関に飾ったり、おせち料理を用意するのも歳神様を迎えるためのひとつの儀式です。
そして、1年の幸せと実りをもたらしてくれる歳神様とお雑煮やおせちを「一緒にいただく」ために、「祝箸」を使います。
祝箸の両側が細くなっているのは、一方を神様が、もう一方を人間が使い、一緒に食事をするためだからです。
祝箸の準備
お箸袋に使う人の名前を書いて、大晦日に神棚に上げておきます。
家長が家族分の名前をひとつひとつ書いて、一年間の家族の幸せをお願いするという習わしがあります。
合わせて取り箸にも袋を用意し、「松竹梅」と書いて年を迎える準備をする地域もあるようです。
三が日のご使用方法
神棚に上げておいた祝箸を元旦の朝に下げ、三が日(1日~3日)同じものを使います。
「水」または「ぬるま湯」に箸先を1分程度つけてからお使いになると、汚れがしみ込みにくくなります。
食事の前には手も洗いましょう。
食事が終わったら三が日の間気持ちよくお使いいただくために、使用後は毎回箸先を湯水に浸け、さっと拭いてからよく乾かしてください。
お正月が終わったら
使い終わったお箸にも感謝して、松飾りやしめ飾りなどと一緒に神社に持っていき、1月15日の小正月に焼納してもらうと良いと思います。
お正月に祝箸を用意したことがないという方も、ぜひ、古くからの習わしに則って新しい年を始めてみてはいかがでしょうか。
東京赤坂日枝神社の箸感謝祭
兵左衛門では毎年8月4日に東京赤坂日枝神社で箸感謝祭を行い、使い終わったお箸をお焚き上げしていただいております。
昨年までの3年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止となりましたが、その間にお送りいただいたお焚き上げご希望のお箸はお預かりしており、次回の開催でお焚き上げさせていただきます。
箸感謝祭(予定)
10:30~ 箸感謝祭 社殿
11:00~ 箸焼納祭 内庭
どなたでもご参加いただけます。
お問合せ 03-5822-0840(株式会社兵左衛門)