縁起・厄除け

お箸は「橋渡し」の意味合いもあり、縁起物として重宝されています。
連続した模様(吉祥文様)や、古くから好まれているモチーフを、お箸や桐箱にもデザインしました。
◎吉祥文様とは
長寿や繁栄を祈願した縁起が良いとされる文様(紋)です。
古来より、着物や帯、工芸品、様々なお祝いの品などにあしらわれ、身近な存在として好まれてきました。お守り(祈願)や厄除けの意味もあり、現代でもお祝いの品などにデザインされています。
市松(いちまつ)、鱗(うろこ)、亀甲(きっこう)、麻の葉(あさのは)、扇(おうぎ)、唐草(からくさ)、青海波(せいがいは)、瓢箪(ひょうたん)、七宝(しっぽう)、流水(りゅうすい)、矢絣(やがすり)、鹿の子(かのこ)などなど多数あります。
◎富士山
富士は「不死」「無事」の音に通ずることから、健康長寿、無病息災、家内安全を祈願する縁起物とされています。 また、末広がりの形が子孫繁栄や成功の象徴としても好まれています。
◎兎(うさぎ)
兎は古くから月の使いとされ「ツキを呼ぶ」縁起の良い動物とされてきました。
長い耳は福を集めると言われ、ぴょんぴょんと飛び跳ねる姿が積極的な行動力や飛躍の象徴とされています。
また、「免(まぬが)れる」とい字が「兎」から生まれたという説から、厄除けとしても重宝されています。
兎は繁殖能力も高く、「子孫繁栄」を祈願するアイテムとしても人気です。
◎蜻蛉(とんぼ)
とんぼは素早く一直線に飛ぶことから、武士の間では「勝ち虫」とも呼ばれ好まれ、「勝負運上昇」「立身出世」「必勝祈願」のご利益のある縁起物とされました。その美しさから「幸運の前兆」としても好まれています。 これからの未来を祈願するため、新築祝いや結婚祝い、引き出物などの贈り物にも最適です。
◎千鳥
千鳥はともに荒波を乗り越えるという意味から、夫婦円満・家内安全を祈願し、その可愛らしいデザインから様々なアイテムに用いられています。
波と一緒に描かれることも多く「波千鳥」と呼ばれます。
千鳥格子も縁起の良い吉祥柄であり、千利休も茶道用具に千鳥格子柄を取り入れ愛用していたそうです。